妊娠を望むなら和食と洋食どっちがいい?


平成25年、和食が世界無形文化遺産に登録を受けました。一汁三菜をベースとする和食は動物性油脂があまりなく、適切な栄養配分と言われており、日本国民の長生きや肥満防止をアシストすることになっています。一方、和食はつくるのに手間暇かかるため、安易なパスタ、カレー、ハンバーグなど洋食を好きこのんで堪能する人もたくさんいるでしょう。しかし、洋食は和食とは違ってハイカロリーで脂質が多く、妊活の食事に最適だとは言えません。和食ではかつお節や昆布などでとる「だし」で味つけを行ないますが、洋食はソースやドレッシンダです。このソースやドレッシングもハイカロリーで塩気も高めです。日本国民は弥生時代から稲作をしてご飯を食べ、魚介や海藻類を味わって、牛や豚を食べる習慣は存在しなかったのです。このような食事内容で生み出された身体が先祖代々遺伝してきて、現在の日本国民を作りあげてきたわけですが、明治時代以降、とくに第2次世界大戦後どんどん西洋文化が入り込んで、アメリカやヨーロッパの食事内容が普通の家庭に拡がっていきました。しかしながら、2000年を超える歴史の中で継承されてきた日本国民の食事内容に今までと相違するものが入ってくると、やはり身体にマッチせず、健康を害する部分が生じるは当たり前ではないでしょうか。

例えるならハワイの日系人は、一世の人たちに対して二世三世と寿命が短くなると言われますが、欧米食が体質にマッチしないことが要因のひとつだとされています。沖縄も第2次世界大戦後アメリカの支配下に置かれたときに欧米の食事内容が入ってきたために、現在の中高年(40~50代)では太り過ぎになっている人が増加してしまったようです。高齢者の方はやせていて長寿なんですけど、中高年は糖尿病など生活習慣病に罹って短命と化しているのです。過去には国内一の長生き県でしたが、最近はランキングを大きくダウンさせています。やはり地域の特性にふさわしい食事を取り込まなければ、活気のある体はつくれないのではないかと考えます。妊娠を望むのなら鉄分補給のため肉も食べるようにしたほうがいいのですが、野菜や魚をまんべんなく食べられる和食をおすすめします。和食でも鶏肝などを煮たものもありますので、上手くメニューに組み入れましょう。