妊活とマーガリンの関係と危険性



妊娠を望んでいるあなたはバター派、マーガリン派のどちらですか?動物性のバターより、植物性のマーガリンのほうが体に良さそうと考える方もいると思われます。また、バターよりマーガリンのほうがリーズナブルなので、経済面の原因からマーガリンを選択する方もいるかと思います。しかし、妊娠を望むなら注意が必要です。米国ではいまではマーガリンの使用は認められていません。オランダやデンマークも同様なんです。マーガリンの原材料となる植物性油脂はトランス脂肪酸と呼ばれるもので、液体である植物油に水素を加えてまとめたものです。これが身体内に入ると有毒となり、摂り込みすぎると心筋梗塞などの発症リスクがアップすることが明確になりました。さらに、米国のハーバード大学医学部の研究では、「トランス脂肪酸は排卵に悪い影響を与えることがあり、不妊症が発症する原因のひとつになっている危険性がある」と指摘されています。トランス脂肪酸の過剰摂りこみで女性の子宮内膜症の発症危険性が高くなるという発表もあります。また同じハーバード大学の研究チームは、トランス脂肪酸の摂取量が多い男の人ほど、精子濃度が下がるという発表も行っています。こういった様にトランス脂肪酸は、妊娠を希望している夫婦としては大敵なのです。

トランス脂肪酸は、マーガリンに限らず、ショートニング、ファストフードのフライドポテトやパン、ケーキ、ポテトチップス等においても含有されています。日本国内で制限を受けていないのは、米国と対比すると一日の摂取量が少ないためで健康に良いはずはありません。スーパーやコンビニで商売されている菓子パンには、マーガリンやショートニングが用いられているものが多く、知らないうちにトランス脂肪酸を摂取している方もいるでしょう。妊娠を目指すなら原材料の表示を観察して、トランス脂肪酸はできるだけ、控えるようにすべきです。なお自然食品の販売店などでは、トランス脂肪酸を使っていないマーガリンも販売されています。バターよりもマーガリンの味が好み」という人は、こういったマーガリンを採用するとよいでしょう。