妊娠するにはダイエットしたほうがいいのか


肥満体は不妊の要因となっていますが、正しくないダイエットでやせても、妊娠体質にはなれません。標準体重と比べて重ければシェイプアップはした方がいいに決まっているのですが、体重も見た目もいたって普通であれば行う必要はありません。とくに女の人は専門誌に出演するようなモデル体型に憧れを抱いて、全然太っていないにも拘わらずダイエットに励み気味です。そのような状況を懸念してフランスでは、「拒食症を促進する」という訳で、やせすぎのモデルをファッションショーなどに採用するのを禁じる法案もできています。 モデルは衣料を美しく演出するのが職業ですし、エクササイズを徹底的にやっています。食物だけを我慢しているのではないと断言します。普通の人が、運動もしないで、野菜だけ口にしてダイエットしても、美しくはやせられませんし、栄養価が偏って健康が損なわれてしまいます。実際のところ野菜はビタミンやミネラルが数多く、老化現象を阻止してくれ、カロリーも低く、有効な食材です。ビタミンCやビタミンEは血の巡りを活性化させるので、冷え予防にもなると言えます。でも、筋肉をつくるタンパク質を摂取しなければ脂肪は燃えなくなりますし、炭水化物を摂り入れないと筋肉が減ってしまいます。

また、たくさんの女の人はスイーツが好きなので、「野菜のみにしているため、多少ならスイーツを口にしても良いんじゃないかな」と、野菜十スイーツという組み合わせでダイエットを行っている方も少なくありません。この状態ではタンパク質がほとんど摂取できないですし、単発的にやせても、脂肪を燃やす筋肉が減ってきているので、食事を元にもどすと途端に元の体重に戻ってしまいます。当然、確実に栄養不良に見舞われてしまいますし、栄養不良になると女性ホルモンにも影響し、生理不順などを発生させる原因となります。とくにウェイトが減って、月経がなくなると、月経を正常にするまでに非常に時間が必要です。不妊の患者さんの中にも「5~6年も月経が来ていないけれど、赤ん坊が欲しい」という30代後半の方がおりました。しかし月経がないと、子宮が思春期前の女性や老いた女性くらいに縮んでしまいます。排卵誘発剤を用いても、すぐに子どもが出来るのは困難という状態です。6か月から1年はホルモン治療が強いられ、妊娠することが可能な体になるまでに多くの時間が必要になってしまうのです。妊娠したいなら、子宮や卵巣の機能を衰退させてしまう、無理なダイエットは絶対にやめましよう。